アスリートを盗撮から守れ ミズノ、赤外線透け防止生地を開発：朝日新聞デジタル

アスリートが悩む盗撮被害。特に悪質なのが、赤外線カメラを使ってユニホームを透かし、下着や体まで盗撮する事例だ。そんな被害を防止しようと、スポーツ用品大手のミズノが特殊な生地の開発に取り組んでいる。 一般的なユニホームに使われる裏地を、視力検査などに使われる黒い「C」字模様が書かれた紙にかぶせる。肉眼では模様は透けて見えないが、赤外線カメラで撮影するとはっきり写る。開発中の布をかぶせてみた。こんどは赤外線カメラで撮影しても模様はまったく見えなかった。 赤外線を吸収する特殊な素材を生地に織り込んでいるためだという。開発を担当した同社の白石篤史さんは「実は、この素材は全く別の目的のために研究していたんです」と明かす。「別の目的」については現在も研究中のため明かせないそうだが、盗撮防止とはまったく無関係だったという。 白石さんらが赤外線の吸収力が高い鉱物を、素材にいかせないかと研究を始めたのは20