北斎ゆかりの屋台、小布施町外に初出張 長野県立美術館で企画展：朝日新聞デジタル

江戸時代の絵師、葛飾北斎と信濃国各地との関わりをうかがわせる作品を集めた企画展「葛飾北斎と三つの信濃 ―小布施・諏訪・松本―」が、7月1日から長野県立美術館（長野市箱清水）で開かれる。目玉の一つが、小布施町の北斎館が所蔵する「上町祭（かんまちまつり）屋台」。北斎が天井絵を描いた県宝で、町外での展示は初となる。21、22日に県立美術館で組み立て作業が進められた。 上町祭屋台は北斎館に所蔵されている二つの屋台のうちの一つ。北斎と関わりが深かった小布施の豪農商・高井鴻山（こうざん）が私財を投じ、1845年にできた。北斎の晩年の作品である天井絵「怒濤（どとう）図」は「男浪（おなみ）」と「女浪（めなみ）」の2種があり、いずれも荒れる波の様子が描かれている。 屋台は戦前まで夏の祭りの際にひかれており、当時は解体、組み立てを祭りの度に繰り返していた。いまは1976年開館の北斎館で常設展示されている。県立

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「解体や組み立ての機会も今ではとても貴重。屋台の存在は北斎と小布施の関係の深さを物語っている」https://twitter.com/naganoartmuseum/status/1672394668313808897