物価目標実現へ良い兆し､環境変化しつつあると複数委員-３月日銀会合

日本銀行が３月９、10日に開いた金融政策決定会合で、「物価安定の目標の実現に向けて良い兆しが見られるなど、環境は変化しつつある」との見方を複数の委員が示した。議事要旨を８日に公表した。 会合では、現行緩和の継続で「賃金の上昇を伴う形で物価安定の目標を持続的・安定的に達成することが重要だ」との見解で９人の政策委員が一致した。１人の委員は、「物価と賃金の好循環への期待が確信に変わるよう、粘り強く金融緩和を継続し、企業の改革の動きを支える必要がある」との認識を示した。 別の１人の委員は、足元の物価高を受けて金融緩和の見直しを求める意見が聞かれると言及。その上で、物価に関するノルム（社会規範）の転換という課題解決の重要性を踏まえれば、 「政策転換が遅れるリスクよりも、拙速な政策転換によって目標達成の機会を逃すリスクの方を重視すべきだ」と指摘した。

[wxitizi]

黒田総裁から植田総裁への引き継ぎ、非常に滑らかに進んだよね。