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都会でひとり暮らしをしていた学生時代。 時々、夜にひとりで歩いていました。 大学が閉まるギリギリの... 都会でひとり暮らしをしていた学生時代。 時々、夜にひとりで歩いていました。 大学が閉まるギリギリの時間まで粘り、アパートまで1時間歩く帰り道。 橋の上から漆黒の川を見下ろし、どうしようもない瑣末な出来事を川に流します。 飲み会の帰り、暗闇の冷たい空気を吸いながら歩く。 夜中、アパートを飛び出してひたすら歩く。 1人で歩いていると、頭の中に散乱していた物事が闇夜に吸い込まれ、ざわめきが少しずつ静まっていきます。 街灯が照らす人影のない住宅街。 水を打ったようにしんと静まる空気。 その中を1人歩いていると、生き返っていくような気がしました。 そして安堵感とともに訪れる眠気。 配達前の作業で慌しい新聞販売店。 バイクの音。 少しずつ鼓動が速くなる街。 私は川の小石のように、布団へと転がり落ちていくのでした。 関連記事 www.bu-kirin.com www.bu-kirin.com
2017/07/31 リンク