弟の思い背負い走った 田原に拠点、マラソン服部選手 ：中日新聞Web

ふらつく足で一歩一歩進みゴールすると、その場に倒れ込んだ。八日あった東京五輪の男子マラソンで七十三位だった服部勇馬選手（２７）＝トヨタ自動車。左足を痛めた影響で中盤以降に失速したが、暑さにめげず完走を果たした。田原市を拠点に活動する服部選手はレース後に「共に戦ったライバルや選手たちの思いを踏みにじることは絶対にしたくなかった。最後まで走りたいと思った」とコメントした。 出場予定だった昨年十二月の福岡国際マラソンを右足痛で欠場。二〇一九年九月のマラソングランドチャンピオンシップ（ＭＧＣ）以降はフルマラソンを走れず、満足な練習ができない状況が続いていた。