羽島市旧庁舎解体へ 坂倉準三設計、保存の要望出るも耐震性など考慮：中日新聞Web

岐阜県羽島市出身で戦後の近代建築を代表する建築家、坂倉準三（一九〇一〜六九年）が設計した同市役所旧庁舎について、市が解体する方針を固めたことが分かった。日本建築学会などから保存を求める要望が出ていたが、市は耐震性が低いことなどを問題視した。 旧庁舎は一九五九（昭和三十四）年完成。二階入り口に向かうスロープや大きなカーブを描いた屋根などデザインへの評価が高く、六〇年には日本建築学会賞を受賞した。老朽化のため昨年十月末に閉鎖し、近くの新庁舎に移転した。

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「日本建築学会東海支部などが保存を求める中、（第三者委員会の）答申を受けた（羽島）市が存廃を検討。民間から利活用案を募集したものの、安全性や財政面を重視して取り壊しを決めた」