１頭浮き出て見えた「グリーンバナナズの2022」日本の血統表を塗り替えるかもしれない【競馬】：中日スポーツ・東京中日スポーツ

競走馬セールの推移を見るとき、注目する馬の中心は、価格だけで原稿になる突き抜けた高馬か、将来穴馬としてのうまみがありそうな手ごろな価格帯のよい馬のどちらかになりがちだ。今年のセレクトセールでは、前者になるかもしれないと思いつつ、落札価格を度外視して注目していた１歳馬がいた。 グリーンバナナズの2022（牡）。父ウートンバセットは現役時のＧⅠ勝ちこそ２歳時のジャンリュックラガルデール賞（仏、芝1400メートル）の１つにとどまったが、初年度から仏ダービーや英愛のチャンピオンＳを勝ったアルマンゾルを出し、いまや欧州の超人気種牡馬だ。愛国で繁殖入りしたディアドラの初子もこの父との交配だった。