ベン・メイブリーの英国談義：代表に一喜一憂していた頃 | Goal.com

今週金曜日、ロイ・ホジソン率いるイングランド代表がワールドカップ（W杯）予選のため小国サンマリノを訪れ、スタディオ・オリンピコ・ディ・セッラヴァッレで試合をする時には、ある程度の年齢以上のノスタルジックなイングランドファンは２０年以上近く前のひどい落胆の夜を思い出すことだろう。９０年イタリア大会で予想外の好成績を収めたイングランドだが、また新たな低迷期への突入は、ウサイン・ボルトが１００メートルを走りきるよりも短い時間の中に凝縮されていた。非常に好ましくない形だった。 その後の８９分間と５１秒あまりはぼんやりしているが、問題のシーンは昨日のことのようによく覚えている。１９９３年１１月１７日水曜日、私は１０歳だった。父は平日には仕事で家を離れていることが多かったのだが、その夜は何らかの理由でサマーセットの自宅にいた。おそらくは、何度も行っていた日本への出張から帰ってきたところだったのだろう。