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波音 山田佳乃(著/文) - ふらんす堂
紹介 ◆第二句集 母・山田弘子の志を継いで、十八年の歳月が経った。 大病を乗り越え、 多くのあたたかな... 紹介 ◆第二句集 母・山田弘子の志を継いで、十八年の歳月が経った。 大病を乗り越え、 多くのあたたかなまなざしに守られながら 俳句への思いを深く深く いま静かに波音に耳を傾ける。 ◆自選一〇句 凧揚げて一人一人に違ふ空 神々の高さに鷹の光りをり 野の花を手向け雛を流しけり あれこれと言ひておそらく杜若 マスクして他人のやうに歩く街 風花の寄り添ふやうに離るるよ 雷鳴の失せればふつとつまらなく 山滴るや日本は竹の国 人白き光となつてゆく残暑 水鳥の嘴より湖のひと雫