岩国離着陸訓練 「容認できない」 山口県など

岩国市の米軍岩国基地が空母艦載機の陸上空母離着陸訓練（ＦＣＬＰ）の予備施設に指定されたのを受け、山口県と同市など基地周辺の２市２町でつくる県基地関係県市町連絡協議会は１３日、米軍岩国基地などに同基地で訓練を実施しないよう求める要請をした。 岩国市によると、同基地には新型コロナウイルスの感染防止のためメールで要請書を送付。「市街地に激しい騒音被害をもたらす離着陸訓練の実施は容認できない」と訴えた。基地側からは「訓練による影響を最小限にするため、引き続き努力していく」との回答があったという。 また、広島県と広島市など県内４市も同日、同様の要請文をそれぞれ岩国基地などに送った。 在日米軍司令部は１４日から予定する硫黄島（東京都）での訓練が天候不良などでできない場合、同基地で実施する可能性があるとしている。 （２０２０年５月１４日朝刊掲載）