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『失敗の本質』――敗戦に学ぶ“日本企業の弱点”
大東亜戦争において、日本はなぜ敗れたのか。その理由が日本軍の環境適応能力の低さにあると分析した一... 大東亜戦争において、日本はなぜ敗れたのか。その理由が日本軍の環境適応能力の低さにあると分析した一冊が『失敗の本質』。経済的敗戦を迎えつつある、現代の日本企業や政府にも十分当てはまることが分かる。 日本軍はなぜ変化に適応できなかったか 日本軍の戦略目的は常にあいまいであり、戦略策定のプロセスは現場積み上げ型であった。特定の戦術を磨くには適しているが、戦略を大きく変更させるには向いていない。とりえる戦略の選択肢は限られていたし、そのために短期決戦を志向せざるを得ず、戦艦大和・武蔵に見られたように一点豪華主義の、長い目線でみればバランスの悪い軍備になっていた。 組織は属人的であった。アメリカ軍のように統合本部は存在せず、陸軍と海軍はバラバラに動いていた。戦略よりも現場を重視するため、結果よりもプロセスを重視。失敗があっても学習しにくい組織てあったという。 日本軍と日本企業の共通点 戦略ではなく現
2009/10/10 リンク