【ＪＡＬシステム障害】大手航空会社で相次ぐ不具合、リスク管理態勢にも疑問符

早朝の空港がまた混乱に陥った。全日空のシステム障害からまだ１０日しかたっていない。このときは国内線１４８便が欠航、３９１便が遅れ、計約７万２千人に影響した。２月に続き、同じシステムでの不具合だった。日航も平成２６年６月に今回と同じシステムで障害を起こし、国内線１７８便を欠航、乗客約１万４千人に影響を与えていた。 「少ないサービスを前提とするＬＣＣ（格安航空会社）とは違う大手航空会社が何をやっているのか」。航空専門家からは批判の声が上がった。大手航空会社は「フルサービスキャリア」とも呼ばれ、運航の定時性も当然、サービスに含まれるからだ。 一方、全日空のケースでは乗客の搭乗や予約を扱う「国内旅客システム」で不具合が起きたのに対し、日航は機体のバランスを計算する「重量管理システム」で起きた。 「重量バランスが崩れれば、離着陸の失敗につながる恐れがある。重大に受けとめなければならない」と話すのは、