【ダッカ人質テロ】警備手薄な「ソフトターゲット」狙う パリ同時多発テロなどと共通、対策に難題

「イスラム国」（ＩＳ）などイスラム過激派による最近のテロは、警備が比較的緩やかで、人が集まるレストランや空港などの「ソフトターゲット」を狙う傾向が強い。ダッカで起きた飲食店襲撃事件はその点で、昨年１１月のパリや今年３月のベルギーでの無差別テロと共通しており、テロ対策に難題を突きつけている。 約１３０人の犠牲者を出したパリのテロは、金曜夜に劇場や飲食店に集まった人々を狙った。６月に米南部フロリダ州オーランドのナイトクラブで起きた銃乱射事件でも、週末の夜に来店した約５０人が死亡した。 多くの人でにぎわう場所を狙うテロは「できるだけ多数の死者を出し、世界の注目を集める」（テロ問題専門家）ことが目的とみられる。そのため、特に犯人が人質をとって立てこもる場合、死傷者を最小限に抑えようと治安部隊が早い段階で突入する傾向がある。 先月のトルコ・イスタンブールなどの空港を狙ったテロでも、手荷物検査が実施さ