土壌消毒 連作障害対策に土壌消毒を活用【現場で役立つ農薬の基礎知識2020】

野菜の大産地などで同じ作物を作り続けていると発生し問題となる連作障害。 大産地の宿命として生産量を保つために同じ圃場で同じ作物を作り続けなければならず、その結果、何年かすると何等かの障害が起こり、作物の収量や品質が大幅に低下するようになる。このやっかいな連作障害の原因と回避策について整理してみた。 連作障害の原因と耕種的防除法の活用 連作障害の原因は主に２つある。 1つは、作物の根から出るアレロパシーと呼ばれる生育阻害物質で、特定の作物を作付し続けることでその物質が土壌に溜り、それが生育の邪魔をしてしまうことが要因だ。 もう1つは、特定の土壌病害虫が優占化するためである。なぜ優占化するかというと、連作で特定の農作物が供給され続けることによって、その作物を好む土壌病害虫が他の土壌微生物や昆虫たちとの競争に打ち勝ち、大量に増殖するためである。 この連作障害を回避するためには、土壌中に有害物質が