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共同発表:ガラスの新しい物性制御法を開発
<研究の背景と経緯> 電子がアニオンとしてふるまう化合物群を電子化物(エレクトライド)と総称します... <研究の背景と経緯> 電子がアニオンとしてふるまう化合物群を電子化物(エレクトライド)と総称します。新しい概念の物質として興味を持たれていますが、室温・大気中で安定な物質がなかったため、物性研究はほとんど進展していませんでした。2004年に細野グループは12CaO・7Al2O3(以下、C12A7)の酸素イオンを電子で置き換えた電子化物C12A7:e-の合成に成功し、これが空気中で高温まで安定な初めての電子化物となりました。 C12A7そのものはセメントの成分でもあり典型的な絶縁体ですが、電子化物C12A7:e-は金属的伝導を示し、低温においては超伝導を示します。また、C12A7:e-はアルカリ金属と同程度に電子を放出しやすいものの、化学的に安定というユニークな物性を持つことを利用して、低圧・低温下でのアンモニア合成触媒の担体や電子放出源としても応用が期待されています。 酸素を含まない環境で