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佐藤優氏「今後数十年、日中関係が抜本的に改善することない」
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佐藤優氏「今後数十年、日中関係が抜本的に改善することない」
外交交渉では相手の狙いを理解した上で、自国の国益を最大化させる術を探らなくてはならない。そのため... 外交交渉では相手の狙いを理解した上で、自国の国益を最大化させる術を探らなくてはならない。そのためには過去の論理に固執し、思考停止してはならないと元外交官の佐藤優氏は指摘する。中国との交渉で日本が新たに示すべき覚悟とはどのようなものか。 * * * 尖閣諸島問題をめぐって日中関係が緊張している。朝日新聞社が日中国交正常化40周年を前に行なった世論調査でも、日本の9割、中国の8割が両国関係が悪いと認識していた。 〈調査は、日本では8月8日~9月20日に郵送で、中国では8月10~18日に面接で行った。8月15日には香港の活動家らが尖閣諸島(中国名・釣魚島)に上陸。9月11日には野田政権が同諸島の国有化を閣議決定し、中国で反日デモが拡大した。中国での調査はこの閣議決定の前に終わっている。 今回の調査では、日中関係が「うまくいっていると思う」は日本ではわずか5%で、「そうは思わない」は90%。中国で