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大江千里が綴る、コロナから「生還」したニューヨークに響く復活の歌
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大江千里が綴る、コロナから「生還」したニューヨークに響く復活の歌
<ワクチン接種が進み、経済活動が再開したニューヨーク。日本の現状の先を行くこの街で、大江千里が見... <ワクチン接種が進み、経済活動が再開したニューヨーク。日本の現状の先を行くこの街で、大江千里が見た思いがけない世界とは――> ニューヨークの街や人の心が開いてきた。街に住む人の内に秘めたエネルギーが膨らんで音になる。信号待ちの車の開け放たれた窓から、手持ちの大きなラジカセから、手元の携帯から、大きな音を鳴らすやんちゃなニューヨーカーたちがよみがえってきた。 まるでニューヨークというトレインが地下から地上へ出てきて一気に希望の光を浴びて走っているようだ。静から動へ。笑う声、エンジンを吹かす音、自転車のブレーキ、バスのクラクション、そしてアイスクリーム屋の車両から聴こえるメロディー(『タイタニック』だったりする)。 救急車のサイレン一辺倒だった日々から色彩豊かな音に囲まれるのが、こんなにも心躍るものなのかと再発見する。当たり前の音にあふれた日常が戻る、ただそれだけでこんなにウキウキするなんて、