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アメリカとトルコが危険地帯シリアで激突寸前
クルド人勢力から奪還した地区にトルコ国旗が掲げられる(3月15日、シリア北部アフリン) Hali Fidan-A... クルド人勢力から奪還した地区にトルコ国旗が掲げられる(3月15日、シリア北部アフリン) Hali Fidan-Anadolu Agency/GETTY IMAGES <米軍が支援するクルド人を攻撃したエルドアン――それでも両国が引くに引けない複雑な事情> 世界有数の危険地帯シリアで、アメリカとトルコが激突寸前となっている。1月20日にトルコがシリアに越境し、米軍が支援するシリアのクルド民兵組織YPG(人民防衛隊)に攻撃を仕掛けたからだ。 中東安定化のためには米・トルコ両国の協力が必要だ。アメリカとたもとを分かてばトルコのエルドアン政権は独裁化を強め、NATOで結ばれたトルコと欧米との同盟は終わるだろう。 両国はシリアで利害衝突に直面している。アメリカがYPGを支持するのは正しい。米軍はテロ組織ISIS(自称イスラム国)を拠点の北部ラッカから掃討するのにYPGに頼り切りだったからだ。同時に、