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世界の脅威はテロから中ロへ、トランプ対中制裁の思惑
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<対テロ戦争に乗じて国内弾圧を強め、独裁体制を固める中国とロシア。地政学的激動を恐れるアメリカと... <対テロ戦争に乗じて国内弾圧を強め、独裁体制を固める中国とロシア。地政学的激動を恐れるアメリカと無邪気な日本> トランプ米大統領は3月22日に対中制裁を発動した。こうした動きは実は単なる貿易問題にとどまらず、戦略的認識の転換とも連動している。 世界は今、大きく変わろうとしている。まず、アメリカは1月に米国防総省が国家防衛戦略を発表。国際社会にとっての脅威はもはやテロではなく、中国とロシアからなる「現状変更勢力」だとの認識を示した。 いわば、中ロ両国が第二次大戦後の世界秩序の改変を目指しているとの位置付けだ。さらに中ロはアメリカの協力者ではなく、どちらも競争相手だと明言した。 中国とロシアは米中心の世界的趨勢とは正反対の道を歩み続けている。そもそもアメリカと国際社会が推進する「反テロ」と、中ロのそれとは根本的に異なる。アメリカの反テロは9.11同時多発テロ事件がきっかけだった。その原因も単純