社説［高江資材 自衛隊空輸？］どこからそんな発想が | 社説 | 沖縄タイムス＋プラス

発達障がいや発達特性に関する認知は広がりつつありますが、本質的な理解はまだ十分ではないでしょう。ネット上のコミュニケーションでは、発達障がいへの言及がカジュアル化し、有益な情報や「ライフハック術」「サバイブ術」が共有される一方で、レッテル貼りや差別的な表現も見られます。 現在の社会システムは多数派に最適化されており、それ以外の人々は最適化されていないシステムの中で苦労しながら生きています。 これは“障がいの社会モデル”と呼ばれる「障がいは社会によってつくられている」という考え方です。若者向けの自己啓発インフルエンサーなどは頻繁に「過去と他人は変えられない。だから未来と自分を変えよう」と発信をしています。この考え方は一理あるでしょうが、こうした自己責任論を内面化しすぎると、社会システムの不具合に目が届かず、生きづらさを抱えた少数派の人たちを「甘え」と切り捨てることと表裏一体だと感じています。