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この世の偽善 | 金美齢著 曽野綾子著 | 書籍 | PHP研究所
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この世の偽善 | 金美齢著 曽野綾子著 | 書籍 | PHP研究所
なぜ生活保護者がこんなに多いのか? 己の不遇を社会や時代のせいにして、自身の力を磨かなくなった日... なぜ生活保護者がこんなに多いのか? 己の不遇を社会や時代のせいにして、自身の力を磨かなくなった日本人の自己愛、怠惰を叱る。 日本人は長年「もの分かりのいい人」を演じてきた。弱者保護や被害者救済など一見、弱い者の側に立つふりをし、政治家は票欲しさに「ばらまき」政策を行なっている。その結果、わが国は過去最多の214万人を超える生活保護者を擁する「よい国」になった(2012年)。しかし、彼らは本当に自立できない人たちなのか。いまの日本は本当に職がないのか。そう問うことは禁じられている。ボランティアについても、人の世は、一ついいことをしようと思うと、必ず不都合と苦悩が出てくる。人生にも「あれか、これか」という形の歯切れのいい選択はない。メディアは社会や国家の批判はしても、本質的につきまとう人生の不都合や不自由を見せない。これが「日本の偽善」である。「権利」という言葉は、誰かのため、何かのために自分