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【書評】コラムニスト、上原隆が読む『戦後入門』加藤典洋著 厚さ3冊分のねばり強い思考で70年からの道筋示す(1/2ページ)
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【書評】コラムニスト、上原隆が読む『戦後入門』加藤典洋著 厚さ3冊分のねばり強い思考で70年からの道筋示す(1/2ページ)
加藤典洋は『アメリカの影』(昭和60年)『敗戦後論』(平成9年)「戦後から遠く離れて--わたしの... 加藤典洋は『アメリカの影』(昭和60年)『敗戦後論』(平成9年)「戦後から遠く離れて--わたしの憲法九条論」(19年)とおよそ10年ごとに日本の戦後について論じてきた。そして戦後70年目の今年、いままで考えてきたことを辿(たど)り直し、より根本的に考えたのが本書だ。世界戦争の枠組み、原爆問題、戦後の日本の対米関係、そして「私の九条強化案」へと続く思考はねばり強く、新書3冊分の厚さの力作となった。 私が本書に教えられ、共感した部分は大きく3つある。 ひとつは、原爆投下後、その無差別な残虐性に動揺した米国政府関係者に「回心」がおとずれ、その「一年半」の間に、憲法九条は国連の理想と一対のものとして生まれたという事実だ。 2つ目は、戦後の日本に起こった対米従属問題の根本は、「憲法制定権力が、自ら制定した憲法に拘束されない」ことに起因すると看破した点だ。憲法制定権力とは米国のことだ。米国が日本に憲法