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【薬価危機-迫られる選択(1)】「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」(1/3ページ)
東京都心が満開の桜に彩られた今月4日。霞が関の財務省会議室で、日本赤十字社医療センター化学療法科... 東京都心が満開の桜に彩られた今月4日。霞が関の財務省会議室で、日本赤十字社医療センター化学療法科の国頭英夫部長は、居並ぶ財政制度等審議会のメンバーら約50人を前に「国家の存亡」について熱弁をふるった。 この日、国の財政のあり方を検討する同審議会で取り上げられたのは、予算編成でも安全保障でもなく「がん治療のコスト」だった。 国頭氏が「この1剤を契機にして、国が滅びかねない」と危機感をあらわにするのは、がん治療薬「オプジーボ」(一般名=ニボルマブ)だ。 小野薬品工業(大阪市中央区)が平成26年にメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として製造販売の承認を取り、昨年12月に切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療にも追加承認された。 オプジーボはこれまでの抗がん剤と大きく作用が異なる。従来の抗がん剤はがん細胞の増殖を抑えて死滅させるが、オプジーボは患者自身の免疫に働きかけてがんを抑え、有効例では効果
2016/04/27 リンク