【メガプレミアム】韓国現代自の株価を押し下げた仰天社屋の建設計画…ソウル一等地に相場３倍で落札した破格の投資に市場は冷徹（1/4ページ）

いまどき、こんな立派な社屋を建てる会社は日本にはまずないだろう。韓国現代自動車グループがソウルの一等地を相場の３倍ともいわれる１０兆５５００億ウォン（約１兆１千億円）で落札した。グループ企業のオフィスや自動車博物館も併設した超高層ビルにする考えで、現地メディアも仰天の計画だ。しかし、華々しいニュースに対して市場の反応は冷徹だ。現代自の本業の儲けを上回る巨額投資への懸念から株価は下落し、投資家の狼狽ぶりが浮き彫りになったのだ。さらに現代自の労働組合にも反発の声が上がった。現代自グループのドン、鄭夢九（チョン・モング）会長の決断は果たして先見の明なのか、無謀なかけか－。 落札価格、相場の３倍でサムスン電子を制す ソウル南部の江南区。高級住宅地が広がる韓国屈指のブランドエリアだ。 現代自が、そこにある韓国電力保有の本社ビル敷地を落札したことが９月１８に発表された。韓国電力は巨額の累積赤字を抱えて