中国へ転売知らなかった？ 兵器転用可能な炭素繊維の無許可輸出容疑で商社会長ら逮捕 兵庫県警（1/2ページ）

兵庫県内の商社が、外為法で輸出が規制されている炭素繊維を中国に不正輸出したとして、兵庫県警外事課は２６日、外為法違反（無許可輸出）容疑で同県芦屋市の繊維貿易会社「ポリケミカルズリミテッド」会長、近藤正二容疑者（７５）＝同県西宮市松ケ丘町＝ら３人を逮捕した。県警によると、３人は「（炭素繊維が）韓国に行くと承知していたが、中国へ行くとは知らなかった」などと否認しているという。 県警によると、炭素繊維は、取引先に軍需産業が含まれている中国・江蘇省の企業に転売されていたという。県警は、さらにイランなどに流出し、ウラン濃縮に用いる高性能遠心分離機の部品に使用された可能性もあるとみて、販売ルートなどを調べる。 ほかに逮捕されたのは、同社営業部長、三宅憲夫（５７）＝神戸市須磨区高倉町＝と大阪府泉南市の輸出入仲介業「シーズトレードサービス」経営、種佐真（６６）＝同府泉佐野市南中安松＝の両容疑者。