障害者を「世の光に」 創設７０年の近江学園 相模原事件から１カ月、理念の重さ改めてかみしめる（1/2ページ）

「障害者福祉の父」として知られる故・糸賀一雄氏が、知的障害者らが入所する公的福祉施設「近江学園」（滋賀県湖南市）を創設してから、今年で７０年。「この子らを世の光に」という糸賀氏の理念には、「どの子供たちも生まれながらに輝く素材を持っている」との意味が込められている。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入居者１９人が刺殺された事件から２６日で１カ月。同学園の職員らは改めてこの言葉の重みをかみしめている。 「そーっと、そーっと」「手を切らないよう気をつけて」。今月上旬、同学園木工科の授業。職員らのアドバイスに従って生徒たちは真剣な表情でのこぎりを動かす。作業が一段落すると笑みがこぼれた。 同学園には約７０人の生徒が入所している。中学校を卒業すると、木工科や窯業科などに所属し、就業に向けて技能を磨いている。木工科では木工製品、窯業科では粘土を使って茶碗（ちゃわん）や造形作品を作る。 同学園

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【今週のフクシ・エントリ！】“植田重一郎園長は「僕たち職員は糸賀さんの思想を体現するための矜持を持たなければならない。それが容疑者の行動を否定することにつながる」”