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【浪速風】笑都築いた「わろてんか」のモデル 「あざといようで客は満足」の吉本商法
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【浪速風】笑都築いた「わろてんか」のモデル 「あざといようで客は満足」の吉本商法
天満天神裏の寄席は木戸口に「五銭」の看板がかかっていた。にわか雨が降り出すと雨宿りがてらの客がつ... 天満天神裏の寄席は木戸口に「五銭」の看板がかかっていた。にわか雨が降り出すと雨宿りがてらの客がつめかけるから、ひょいと裏返す。「十銭」になる。客席にあまり動きがないと見てとると、先刻出た芸人をまた出す。客は「もうひとまわりしたんかいな」と思い、回転がよくなる。 ▶矢野誠一著「女興行師 吉本せい-浪花演芸史譚」(ちくま文庫)が描く吉本商法は、あざといようで、客は満足して帰るのだから、これも才覚である。大阪の興行界を席巻し、万歳を漫才に変えてブームを起こした。エンタツ・アチャコの「早慶戦」はラジオの電波に乗って爆発的な人気を呼んだ。 ▶それはテレビで吉本興業の芸人を見ない日はない現在につながる。NHKの連続テレビ小説「わろてんか」は吉本せいがモデルである。寄席に「花月」の名をつけたのは「花と咲くか、月と陰るか、すべてを賭けて」との思いから。肝が据わった、スケールの大きい経営者だった。