【関西レジェンド伝】もんたよしのり（３）「ダンシング・オールナイト」ばかりで疲れた

１９８０年４月２１日にリリースした「ダンシング・オールナイト」は、６月９日付からオリコンで１０週連続１位。ＴＢＳ「ザ・ベストテン」でも７週にわたって１位。１６０万枚超の大ヒットになった。２９歳のときや。 ７月２５日発売のアルバム「Ａｃｔ１」もオリコン１位。続くシングルの「赤いアンブレラ」「デザイアー」もヒットした。銀行口座に今まで見たことのないような数字が振り込まれていったけど、忙しくて金を使うひまがない。どんどん仕事が入る。ずっと睡眠不足だった。ライブやっても、楽屋に戻ったら取材の記者さんが待っている。それを全部こなして、次のライブへ。そんな毎日だった。 まさに「ときの人」というやつやね。当時の音楽番組の影響力は大きかった。老若男女に知ってもらえる。所属していた事務所の歌手の公演にもゲストで出演。明けても暮れても歌うのは「ダンシング・オールナイト」。大みそかにＮＨＫ紅白歌合戦に出たころは