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第2回 恐るべき少女たち | 晶文社
(1) かつて私がデビュー作の『六番目の小夜子』を書いた時、応募原稿の冒頭にエピグラフがあった。本... (1) かつて私がデビュー作の『六番目の小夜子』を書いた時、応募原稿の冒頭にエピグラフがあった。本になる時は削ってしまったけれど、実は吉田秋生の漫画『吉祥天女』のヒロイン、叶小夜子の台詞だった。 学校っておもしろいところねえ…いろいろな意味で…(中略) わたし、あそこがとても気に入ったわ。 現在、深夜ドラマで『吉祥天女』を放映しているが、叶小夜子がただの色っぽい高校生になってしまっていて、違和感を覚えざるを得ない。売春を「援助交際」と言い換えたものすごい言葉が登場した頃から、少女たちは自分たちを商品として認識してしまったため、どうにも最近の「女子高生」のTVドラマは、「こんなイメージっしょ」という安っぽい媚びと、(実際のティーンエイジャーが演じているのにもかかわらず)どことなく嘘臭さが漂うのである。もはや「フケツ!」と叫び「恥ずかしくて死んじゃう」と赤面する少女は、秋葉原やゲームの中以外で