ベルリン中央駅で掲げるパネル「うちに来て」 ウクライナ市民を温かく受け入れるドイツの人々：東京新聞 TOKYO Web

【ベルリン＝蜘手美鶴】ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、ベルリンに到着したウクライナ人に、市民が自宅の一室を提供する動きが広がっている。避難所ではなく温かい家で過ごしてほしいとの思いで、連日１００人以上が「うちへ来て！」と書かれたパネルを掲げ、ベルリン中央駅で避難民の到着を待っている。 「ここがトイレと風呂。冷蔵庫のものは好きに使って大丈夫です」。受け入れ先宅のマリアさん（３７）が自宅内の説明をすると、表情の硬かったウクライナ人のイラさん（５０）の顔に笑顔が広がった。マリアさんも「笑ってくれてよかった。彼女にはつらいことがたくさん起きた。そんなにきれいな部屋じゃないけど体を休めてほしい」と話した。 イラさんは５日午後、ウクライナ東部ハリコフから息子ダニエルさん（１５）と２人でベルリンに到着した。持って来られたのはトランク２つ。ハリコフはロシア軍の激しい攻撃にさらされ、友人たちの助けでどう