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つがる市稲垣付近(1960年) 美しい、けれども悲しい<一枚のものがたり>小島一郎:東京新聞 TOKYO Web
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つがる市稲垣付近(1960年) 美しい、けれども悲しい<一枚のものがたり>小島一郎:東京新聞 TOKYO Web
ウールの角巻(かくまき)で腰の下までくるみ、長靴を履いた4人の女が雪道を遠ざかっていく。日は高いが... ウールの角巻(かくまき)で腰の下までくるみ、長靴を履いた4人の女が雪道を遠ざかっていく。日は高いが、立ち込めた黒雲に半ば隠れ、夜のようにも見える。 1960年1月、青森県つがる市稲垣付近。青森市のアマチュア写真家・小島一郎(1924~64年)の1枚だ。カメラ店を営みつつ、厳冬の津軽野に通って撮影した。「ライカⅡfをアノラックのポケットに入れ、一日に二十キロから三十キロを歩いた」。妻弘子(93)のエッセー集「暖かい陽(ひ)射し」によると、撮影行は過酷だった。 「見るものの心をわしづかみするソウルフルな写真」。青森県立美術館学芸主幹・高橋しげみ(53)は、小島の写真をこう評する。「稲垣付近」では「消失点に向かう遠近法が使われていて、この世でない世界に行こうとしているかのようなドラマが見える」。前の3人の中央に背の高い女性がいて、三角形の構図も美しい。だが気高さや神秘性が生まれたのは、暗室での絵