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陰陽師と山伏
前項では平安時代より国家機関として活躍していた陰陽師が武家政権に時代に移ってから衰退、やがて豊臣... 前項では平安時代より国家機関として活躍していた陰陽師が武家政権に時代に移ってから衰退、やがて豊臣秀吉から追放されるところまでお話しました。 一気に庶民の間に流出した陰陽師は最初の頃こそ、その知識によって大きな信頼を得ていましたが、陰陽師の絶対数が少ないことから似非陰陽師が大量に発生、それらはいい加減な占術を行って高い占断料を取っていたことから、民間でも陰陽師は次第に胡散臭い存在になってしまいました。 この辺り、修験道とよく似ています。 修験道は奈良時代、役小角(えんのおずの)が開祖、山岳信仰を元に厳しい山の中に篭って修行を行い、悟りを開いて超自然的な力を身につけ、一般市民の救済を目指すという実践的な宗教です。 山に籠もることから修験者達を山伏と呼びました。 実際に多くの修験者を生んだ(超自然的な能力はともかくとして)修験道ですが、やがて修行をせずに山伏だけの格好をし、いい加減な祈祷を行って