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【今週はこれを読め! ミステリー編】葉真中顕『絶叫』に揺さぶられる! - 杉江松恋|WEB本の雑誌
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【今週はこれを読め! ミステリー編】葉真中顕『絶叫』に揺さぶられる! - 杉江松恋|WEB本の雑誌
その昔、平日の昼間に「ドキュメント女ののど自慢」という素人参加の歌謡番組があった。歌の前に出場者... その昔、平日の昼間に「ドキュメント女ののど自慢」という素人参加の歌謡番組があった。歌の前に出場者がどういう人生を送ってきたかというVTRが流されるのが決まりで、その内容次第では歌唱能力に下駄を履かせてもらえることもあったと記憶している。もちろん「自分はこんな成功した人生を送っている」よりは「相次ぐ不幸にも負けずに頑張っている」のほうが強いのだ。この「不幸な者勝ち抜き合戦」が平日の昼飯前の時間に流されていたわけである。よく飯がまずくならなかったものだ。 不幸な人生を描く小説のパターンというのがある。ジャンプの連載漫画と同じで「不幸なやつのインフレ」になる危険は否めない。そういう作品を読むたびに「あ、女ののど自慢だ」と思ってしまうのは昭和生まれの宿命であろう。だが、そんな私でも少々居ずまいを正したくなるような小説が出現した。葉真中顕『絶叫』(光文社)である。 もう俺は登場人物がどんな不幸な目に