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lost in translation――なぜそれを訳したのか(1)
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lost in translation――なぜそれを訳したのか(1)
自分のサイトを始めた頃、ワタシは普遍的な文章を書きたいと思い、それを実践しようとした。つまり、例... 自分のサイトを始めた頃、ワタシは普遍的な文章を書きたいと思い、それを実践しようとした。つまり、例えば五年後に読み直しても価値を残しているような寿命の長い文章を書きたいと思っていたのだ。やがてそれが無理な相談であるのに気付くのだが、今でもどこかそのように願っているところがあるのは確かだ。 現実には自分の仕事が自分自身を裏切ってしまっている。五年前に書いた文章など恥ずかしくて読み直す気にもなれない。先日、調べ物のために過去の文章をまとめて読み直す機会があり、正直気が滅入ってしまった。 そしてその後で自分の過去の翻訳を読み直し、こちらの方は今でも読む価値があると思うものがいくつかあり、構造上仕方がないことは分かっていても、その差異に嫉妬心のようなものを感じた。また過去の翻訳を読んでいると、あのときはああいうことを考えていたなといろいろ思い出すところがあり、翻訳文書を回顧する文章を書いてみようと思