ゼロ年代の児童文学を振り返る その２ ライトノベル化 - 児童書読書日記（仮）

はじめに ゼロ年代の児童文学の流れのひとつであったライトノベル化について簡単にまとめたいと思います。児童文学界においてライトノベル的なものは、ポプラ社系列の作品などだいぶ前から細々と存在していました。しかし、ゼロ年代中盤から現在に至る、ソフトカバーのライトノベル児童文学レーベルが１０前後も乱立するようなブームが起こったのは初めてです。このブームの直接の起点は、児童書文庫を代表する老舗レーベルであるフォア文庫青い鳥文庫のライトノベル化が本格的に始まった９０年代後半あたりからであると理解するのが妥当であると思われます。 では、ゼロ年代にライトノベル化が加速した外部的な要因として考えられるものを挙げてみます。 「ハリ・ポタ」ブームの余波で、棚ぼた式にファンタジーが市民権を得たこと マンガ・アニメ・ゲーム・ライトノベルなどのサブカルチャーの成熟 おそらくこのあたりの影響で、時代の波に乗ったという面

[yuzumuge]

その１　http://d.hatena.ne.jp/yamada5/20100102/p1　と合わせて。現状の流れを分析した記事の決定打です。

[yattaze-krmjsn]

「ライトノベル児童文学の取り上げられる割合は出版点数の多さと比較すると不当に少ない」という言葉、本当にその通り‼︎　これほど読まれている作品たちをどうしてここまで無視できるのか本当に謎でしかない

[REV]

平凡な少年が実は大能力者という「棚ぼた式ファンタジー」が市民権を得たのか、と勘違いしたｗ　「「ハリ・ポタ」ブームの余波で、棚ぼた式にファンタジーが市民権を得たこと」

[tyokorata]

私もフォア文庫はもっとお宅シーンで取り上げられてもいいと思うけど、オタクシーンに於ける児童文庫との断絶とはなんだろうか

[Louis]

石崎洋司や令丈ヒロ子は日本ＹＡ作家クラブの場での発言を聞いた限りあくまでヤングアダルト文学を標榜しているようなので安心はしてますが…

[Run2]

荻原規子くらいしか読んだことがなかったので、大変興味深く読めた。良記事だわ

[surumeno13]

ゾロリ→怪談レストランと児童文学のアニメ化が当たって、次はラノベ系児童文学のアニメ化、きそうですよね。

[suzu_hiro_8823]

こうして意図的に厨二患者が罹患していくのですねわかります（違います