仕手筋に「見せ金」提供 貸金業者５億円所得隠し - MSN産経ニュース

上場企業の株価を操り、莫大（ばくだい）な利益を生み出す“仕手筋”と呼ばれるグループに資金提供して得た利益を隠したとして、東京都大田区の貸金業「ザ・ブルースコーポレーション」と川原寿雄社長（４７）が東京国税局の税務調査を受け、平成２０年２月期までの７年間に計約５億円の所得隠しを指摘されていたことが２７日、分かった。重加算税を含む追徴税額は２億円を超すとみられる。 ブルース社が仕手筋に提供した融資金は、上場企業が増資して経営が安定したかのように装う「見せ金増資」などに使われ、株価変動を引き起こす要因に悪用されたとみられる。 関係者によると、ブルース社は２０年２月期までの７年間、いわゆる仕手筋と呼ばれるグループなどに多額の資金を融資。利息などとして約５億円の法人所得を得たが、税務署には一切、申告せずに法人税の課税を免れていたという。 融資の多くは無担保で行い、仕手筋は融資で得た資金を使って、当座