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【産経抄】11月3日 - MSN産経ニュース
約100万人が暮らしていた江戸の町は、現代よりずっと進んだリサイクル社会だったといわれている。そ... 約100万人が暮らしていた江戸の町は、現代よりずっと進んだリサイクル社会だったといわれている。それでも、1日あたり数千俵、時には1万俵を超える生ごみの処理は、大問題だ。 ▼新たな捨て場作りを提案する北町奉行に、根本的な解決にはならない、と南町奉行が反対する。ならば「貴公の知行地にでも捨てさせてくれると言われるのか」。せせら笑う北町奉行に、南町奉行が激高して…。杉本苑子さんの『大江戸ゴミ戦争』にこんな場面があった。 ▼昭和40年代半ばの東京では、本当に「ごみ戦争」が勃発する。当時江東区民は、埋め立て地に運ばれる、増える一方のごみに悩まされていた。やがて杉並区からのごみ搬送車に、区長自ら立ちはだかる事態に発展する。住民の反対を理由に、焼却場を建設しなかったからだ。 ▼1日、突然に辞意表明した東京都小金井市の佐藤和雄市長(54)は、こんな歴史をもつ問題に対して、あまりにもナイーブ(無知)だった。
2011/11/03 リンク