【東北・太平洋沿岸地震】街が消えた、牙むく津波 宮城・南三陸町 - MSN産経ニュース

巨大な津波が、船を、車を、住宅をのみ込んだ。街が消えた。家々がなすすべもなく燃え続けた。 宮城県南三陸町の高台にある志津川高に避難した。海と街を見た。 午後３時３５分ごろ、海の奥が白く波立ち、遠くで大型の漁船が流された。 直後だ。町の中心部を南北に貫く新井田川沿いで、土煙が上がった。川を逆流した津波が住宅を押しつぶした。堤防を乗り越えた津波は、川沿いの建物を次々とのみ込んでいく。瞬く間に５０～６０軒がなぎ倒された。周囲には避難住民約２００人がいた。若い女性２人が抱きつき、泣きだした。あちこちから「キャー」という悲鳴が上がる。「なんで、どうして」。あまりの光景に言葉が出ない。津波の高さは２階建ての町役場より高い。１０メートル以上あった。３棟ある町役場のうち、木造２棟を押し流し、鉄筋コンクリートの防災庁舎ものみ込んだ。「水が…あたし死ぬのかな」ツイッターでＳＯＳ襲いかかる巨大津波「怖い、死にた