【原発ゼロ】頼みは火力だが…酷使でトラブル続出、定検先延ばしで設備疲労蓄積 ツケはどこに？（1/2ページ） - MSN産経west

停止した原子力発電所に代わって、電力供給の柱となるのが火力発電所だ。しかし、火力発電所は予想以上の猛暑で酷使され今年度、関西電力では故障や不具合などトラブルによる運転停止件数は前年度比１・６倍に急増した。設備の疲労は蓄積される一方で、予期しない停止の危険性は高まっている。こんな深刻な事態になるとは… 「本当はすべて（定期検査に）入れたいのだが…」。関電の火力事業本部の担当者は頭を抱える。先月下旬、年内に法定期限を迎える火力８基の定期検査を延長する方針を明らかにした。うち５基は２回目、１基は３回目の延長となる。 東日本大震災以前は、きっちり４年おきに行われてきた定検。だが、震災以降の原発停止を受け、３～４カ月の運転停止を余儀なくされる火力の定検は延期を続けている。 火力酷使の「ツケ」は徐々に表れている。稼働する火力は３２基あるが、今年度に入って１日以上運転停止したトラブルは１０件と、前年同期