【「変革」のアメリカ】（下）「小泉対北外交」が手本？ (1/2ページ) - MSN産経ニュース

オバマ次期大統領の外交政策立案チーム内で、とある研究が行われている。２００２年９月の小泉純一郎元首相の北朝鮮訪問に関する研究である。金正日総書記に日本人拉致を認めさせ、５人の帰国を実現した小泉訪朝は、オバマ政権発足後の対北朝鮮交渉の参考になる点が多いのだと、民主党関係者は明かす。 オバマ氏は選挙戦を通じ、北朝鮮など敵対国家との直接対話の必要性を強調した。ブッシュ政権が米朝交渉に踏み切ったことを「一定の進展がみられる数少ない分野」と評価もした。金総書記の健康問題を見極めつつ、初の米朝首脳会談の可能性をも視野に対処していくとみられる。 政権末期のブッシュ政権は成果を急ぎ、北朝鮮を「テロ支援国家」の指定から除外し、同盟国である日本との間に摩擦が生じた。クリントン政権で国防次官補を務めたハーバード大のジョセフ・ナイ教授は「ブッシュ政権をみてきたオバマ氏は、より周到に日本と協議を重ねながら北朝鮮との