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『罪なき罪』 阿部匡廣 作
いまや愛もなく、憎しみもなく、わが心、ただ痛みに満ちたり (ポール・ベルレーヌ) プロローグ ドア... いまや愛もなく、憎しみもなく、わが心、ただ痛みに満ちたり (ポール・ベルレーヌ) プロローグ ドアを軽くノックする音が聞こえた。 男は思わず奥の壁に掛かっている時計を見上げた。 時計の針は七時三十分を指していた。入口の擦りガラスのドア越しに動く黒い人影が映っている。 《三十分遅刻だ・・・・まあ、いいか》 小柄な男の骨ばった浅黒い顔に歪んだ笑みが浮んだ。 机の上に乗せていた短い脚をすばやく下ろして椅子から立ち上がると、敏捷(びんしょう)な身のこなしで無人の狭い事務所を横切り、入口のドアを開けた。 廊下に佇(たたず)む客の顔に、天井から降りる蛍光燈の青白い光が一種不機嫌な影を穿(うが)っている。 「いやあ、お待ちしていました」 男はくぼんだ眼に狡猾な笑いを滲ませながら、上背(うわぜい)のあるすらりとした客の顔を見上げた。 「じつのところ、本当に来てくださるかどうか、ちょっと心配し