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田中郷 郷社 雷八幡神社(イカヅチノハチマン) 木田郡三木町田中村大字田中字宮下 雷八幡神社(一の鳥居) 持統天... 田中郷 郷社 雷八幡神社(イカヅチノハチマン) 木田郡三木町田中村大字田中字宮下 雷八幡神社(一の鳥居) 持統天皇春二月より夏五月に亘り霖雨止むことなく雷電日夜鳴動す。諸民畏怖し農耕を営むこと能はず。時に庄司八津八太郎なる者あり、神壇を設け霖雨消散雷電鎮除の祈願をなす。 雷八幡神社(二の鳥居) 祈祷七晝夜、満願の暁二神童現る。一は白馬を牽き、一は盤石を負い八太郎に告て曰く『爾至誠之祈祷神明受納し給ひて今爾が為に其の感応を示す』と。即時に迅雷鳴動して、一大火珠壇上に落つ。 雷八幡神社(三の鳥居) 二神童又告げて曰く『我に利益あり云々、又天雷の難を除く』と。終りて紫雲に乗じて去る。跡に霊石三箇あり。而して霖雨忽ち霽れたれば八太郎等歓喜して諸人と共に其の石を壇の中央に埋鎮す。世に之を雷塚といふ。 随身門 又神殿を其の前方に建立して雷の宮といひ或いは八太郎の宮ともいふ。これ当社なり。承平六年社殿