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ぼくらは戦争を待っている 冴えない奴と壁の花は繰り返し、ぼくらの人生で
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ぼくらは戦争を待っている 冴えない奴と壁の花は繰り返し、ぼくらの人生で
サリンジャーの未出版作品「The Ocean Full of Bowling Balls」ほかがネットに流出した、と。作品に邦題... サリンジャーの未出版作品「The Ocean Full of Bowling Balls」ほかがネットに流出した、と。作品に邦題を付けると「海いっぱいのボーリングボール」ってところだろうけど。 学生時代、図書館の書架の一番上の棚に東京白川書院の『サリンジャー作品集』があって、使った脚立に腰掛けながら貪るように、彼の作品を読んでいた。今では絶版になってしまって入手も難しかろうと思うし、作者が選集に入れなかった理由、例えば「マディソン街外れの微かな反乱」や「ぼくはイカれてる」が、後の『ライ麦畑でつかまえて』の断章だったのも分かるし、いずれにせよ我が国の翻訳文化の豊穣さに感謝もしている。 けれども、どの作品の、どの読後にも残るのは、作中の人物の鈍さや拙さ、不器用さからくる人生の失敗や、そうなることを示唆させる描写が、それしかないって約束されてしまったような喪失感を埋め合わせるため、純粋無垢なるも