もちつけblog（仮）、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) とりあえず、京の都は「日本的」ではないよね、みたいな話 -渡辺浩『日本政治思想史』について-

渡辺浩『日本政治思想史』を読んだ。 かなり面白い。 過去に著者が行ってきた講義が原型となっているためか、初心者にもわかりやすく(こっちは初心者ではないが)、江戸の政治思想(政治だけではないけど)が、よく理解できる良書。 江戸期の「思想」が現代人にとって奇異なものではなく、ちゃんと相応に納得できる部分があることがわかる。 以下、興味のあるところだけ。 それぞれに自分らしく生きることが、それ自体として良いことだなどとは、儒学者は考えない。(略) ヒトラーがヒトラーらしく生きたことの結果を知らない者がいるだろか （１６頁） これは、儒学の説明において述べられた一節。 自分らしく個性を生かそう、という場合、たいてい善いところしか想起されないが、個性は、必ずしも善いところばかりではない。 とうぜん悪いところは矯正しようとするだろう。 とすれば少なくとも、何らかの「善」を想定せざるを得ないのは確かだ。

[haruhiwai18]

"武士としての出世は無い。努力のしようさえ無い""下級武士による革命""彼らの不満、これこそが江戸幕府を倒す原動力""こう考えると、維新が起こらない方がおかしいような気もしてくる"　→セルクマ。

[atoh]

そうだな下級武士の出世は婿養子一択だもんなぁ。しかもそこそこできる程度じゃ無理だもんなぁ。

[flagburner]

『キリスト教に比べたら日本の神話なんて荒唐無稽じゃないし、でも、文明国はみんなそういう「宗教」ってやつが～みたいな～こんなノリで「国家神道」を枢軸とする宗教体制を作り上げたのが、大日本帝国だった』

[lotus3000]

そういえば儒教に代表される中国思想とルソーの共通点は大きいとの指摘をどこかで読んだが、そうするとルソー主義の暗黒面も出やすいということだろうなあ。

[shigak19]

渡辺浩『日本政治思想史』（読まねば）

[Mozhaiskij]

面白そう　”キリスト教に比べたら日本の神話なんて荒唐無稽じゃないし、でも、文明国はみんなそういう「宗教」ってやつがあるんでしょ、みたいなノリである。 　こんなノリで「国家神道」を枢軸とする宗教体制を作