サウジ前外相のサウド氏死去 在任４０年、世界最長：朝日新聞デジタル

サウジアラビアのサウド・ファイサル前外相が９日、死去した。７５歳だった。衛星テレビ局アルアラビアが伝えた。今年４月に健康上の理由で辞任するまで４０年間外相を務め、在任期間は世界最長だった。 父親のファイサル国王が暗殺された１９７５年に外相に就任。レバノン内戦の終結に向けた調整役を果たすなど地域で存在感を発揮し、米国との同盟関係強化にも大きな役割を果たしてきた。２０１１年に始まったシリア内戦では、反アサド政権派を支援した。 今年１月に即位したサウジのサルマン国王は、自身に近い「スデイリ家」の王族を次々に有力ポストにつけてきた。辞任後も国政に一定の影響力があったサウド氏の死去で、国王近親者への権力の集中がいっそう進む可能性がある。（ドバイ＝渡辺淳基）

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サウジ前外相のサウド氏死去　在任４０年、世界最長