（いま子どもたちは）二つの鉄道学校：３ 女子１期生３人、将来に向け奮闘：朝日新聞デジタル

（Ｎｏ．１０９１） 「受験の日、女子が２人しかいなくて、あれ？ って」 「中学の先生からは、４人くらいいるって聞いてたよ、私」 運輸科３年生の遠藤彩さん（１７）と相田初花（ういか）さん（１７）は笑いあった。２人とも岩倉高校が共学化した２０１４年春に入学。当時は１６５人の男子に対し、女子は２人だけだった。 でも、気後れすることはなかった。「トイレはきれいだし、困ったことはないです」と遠藤さん。四つ上の兄も卒業生だった。「中３まで、兄の鉄道話は聞き流していましたが、共学化すると知ってから興味がわいてきて」。今は電車の撮影が好きな「撮り鉄」を自認する。 相田さんも、鉄道会社勤務の父がＯＢだ。自身も幼い頃から鉄道会社に就職するのが夢だった。ある運転士との「運命の出会い」がきっかけという。 「３歳くらいの頃、母と一緒に乗った電車の運転士さんに一目ぼれしたんです」。数日後、偶然乗った電車で再会した。「