asahi.com（朝日新聞社）：みずほシステム障害「０２年の教訓生かせず」 第三者委 - ビジネス・経済

会見する第三者委員会の甲斐中辰夫委員長（中央）ら＝東京都中央区 みずほ銀行で３月に起きたシステム障害について、原因調査と再発防止策を検証していた同行の第三者委員会は２０日、報告書を発表した。前回２００２年のシステム障害の教訓を生かしていれば「再発を防げた」と指摘。みずほ銀とみずほコーポレート銀行のシステムの統合を前倒しすべきだと提言した。 報告書によると、３月１４日夜に特定の口座に義援金が集中して処理能力を超えたため、システム障害が起きた。さらに、１５日にも別の口座に携帯電話を使った義援金の振り込みが集中し、混乱が拡大。１５〜２４日にかけ約１２０万件の現金振り込みが遅れ、一時すべての現金自動出入機（ＡＴＭ）が止まった。 原因としては、まず、事前に振り込みの集中に備えて、処理能力を拡大しておかなかったことを指摘した。システムの処理能力が十分なのか、日頃から点検を怠っていた上、システム担