asahi.com（朝日新聞社）：ＩＥＡ、石油需要を１０カ月ぶりに上方修正 - ビジネス・経済

【レッチェ（イタリア南部）＝有田哲文】国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は１１日、６月の石油市場月報で、０９年の世界の石油需要の予測を日量約８３３０万バレルとし、前月予測の約８３２０万バレルから引き上げた。 需要予測の上方修正は、金融危機が深刻化する前の０８年８月以来１０カ月ぶり。ただ、０８年と比べると２．９％の減少で「この見直しは景気回復を示すものではなく、落ち込みの緩和を反映したものだ」とした。 石油需要の持ち直しから価格の上昇を予想する見方もこのところ増えている。ロイター通信によると、英石油大手ＢＰのヘイワード最高経営責任者は１０日、「１バレル＝６０ドルから９０ドルの間が妥当だという議論は合理的だ」と述べた。 １１日のニューヨーク商業取引所の原油市場では、指標となるＷＴＩ原油の先物価格が上昇し、一時１バレル＝７３ドル台に達した。終値は前日比１．３５ドル高の７２．６８ドルだった。