asahi.com（朝日新聞社）：日立、最大４０００億円増資へ 普通株と転換社債で - ビジネス・経済

日立製作所が年内にも最大４千億円規模の資本増強に踏み切る方針であることが、１５日分かった。世界同時不況による業績悪化で傷んだ財務体質を改善するためだ。普通株による２千億〜３千億円の公募増資と、１千億円規模の転換社債の発行を組み合わせる案を検討しているもようだ。 日立の公募増資は１９８２年に米国で行って以来２７年ぶり。 日立は０９年３月期に、国内の製造業で過去最大となる７８７３億円の連結純損失を計上。このため３月末の自己資本比率は１１．２％と前年から半減し、９月末には１０．９％まで低下した。１０年３月期も約２３００億円の連結純損失を予想しており、財務体質のさらなる悪化は避けられない。 一方で、今秋には日立マクセルなど上場子会社の完全子会社化を実施。三菱電機と共同出資する半導体大手ルネサステクノロジを、来春にＮＥＣエレクトロニクスと経営統合することも予定するなど、グループ再編や事業の構造