朝日新聞デジタル：日本ＩＢＭ、社長にイェッター氏−経営トップも“脱国境” - 日刊工業新聞ニュース - デジタル

印刷 半世紀を超えて４代続いた日本人社長の歴史に幕引き―。日本ＩＢＭは５月１５日付で経営体制を刷新。橋本孝之社長（５７）が取締役会長に退き、新社長に米ＩＢＭ戦略担当副社長のマーティン・イェッター氏（５２）が就任する。外国人社長は５６年ぶり。しかも突然の交代に驚きの声が社内外に広まっている。 ◇ なぜこのタイミングだったのか。親会社のＩＢＭが１月、バージニア・ロメッティ社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）体制に移行したことが背景にある。日本の業績低迷を立て直すため、心機一転、本社中枢のエースを送り込んだという筋書きは分かりやすい。 ただ、本質はもっと奥深い。外資系ではグローバルからの人材登用は日常的だ。日本ＩＢＭでもこれまで何人もの外国人幹部を迎え入れてきたが、最高位は副社長どまり。逆にいえばそれでことは足りていた。日本化路線で研さんを積んできた日本ＩＢＭには「トップセールスは日本人でしか